お店の入口に飾られ、お客様を迎え入れるのれんは
店の看板そのものと言っても過言ではありません。
のれんがかけられているだけで、営業中なのかそうでないのかも
一目でわかりますし、デザインによっては全く知らずに通った人でも
興味を持って入って来てもらうツールにもなります。
一口にのれんと言っても素材や色、形は様々で、
その個性に溢れた一つ一つがまたお店に魅力を与えるのです。
そんなバリエーション豊かなのれん達ですが、中には手作りのものを
使用しているお店もあります。
大きなもの、小さなもの、シンプルで素朴なもの、色とりどりで
きらびやかなもの等、既製品のそれとは違い、この世で
たった一つのオリジナルのれんは他のお店には真似できない
オンリーワンの魅力と価値が備わっています。
のれんという言葉には、商店などの軒先に下げて日よけにするなどして
使っている布などという他に、店の格式や信用または老舗として
培ってきた無形の財産という意味も含まれています。
そのため、企業間の買収や合併時には超過収益力や営業権の概念を
指す言葉としてものれんは使用されているのです。
たとえば企業同士が合併や買収をおこなったとき、組織再編後に
企業を買収した価格と被承継会社の資産から負債を差し引いたものに
利益があった場合、それをのれんであると計上します。
つまり、資産であっても負債であっても計上することが
許されていると同時に、資産的な利益にはブランド力などの
実は目には見えなくても価値を見いだせるものであればよいのです。
なお、それを資産に繰り入れるための法的根拠は、法務省令の
会社計算規則第11条があります。
さらに、法務省令の会社計算規則第74条第3項にはのれんについて
無形固定資産扱いの経理処理することも求められているのです。
これらは特別な道具が無くても簡単に作成することが出来ます。
店先を飾る個性の光る手作りのれんが常連客だけでなく、
一見さんをも引き寄せる役割を果たしてくれるのです。
お店の雰囲気にのれんが合っていると思われた場合は、
一度製作を検討されてはいかがでしょうか。
最近では和風の建物だけではなく、洋風の建物でものれんが使われる場面が
多く見られます。のれんに入れるデザインを洋風にすることで、
違和感なく使う事ができるため、アイデア次第ではどんな場面でも
使えるということになります。
デザインを起こせないと悩まれているのであれば、製作会社に相談して
一から起こしてもらうこともできますので、気軽に相談してみてください。